「甘いトマトは沈む」といわれてるわけですが、自分がおいしいと感じるトマトはどうなの? ということが知りたかったので、いろいろ実験をしてきたわけですが、そろそろ今年の実験は 終了したいと思います。
最近、地上で育った野菜は水に浮き、地下で育った野菜は沈むと書いてあるサイトをみつけましたが、野菜に関するウソホントは、ネット社会になってからは伝聞や転載が多く、ホントのところがますます確かめにくくなってきています。
売られているトマトでは、桃太郎が多いので、抜けているところもありますが、今回は自分の育てているトマトの味との関係がわかればいいので感想をまとめてみます。
実験の結果をグラフにしてみました。
赤いトマトが沈んだトマト、緑のトマトが浮いたトマトです。
というわけで、このテーマはとりあえず終了です。
「甘いトマトは沈む」というのを宣伝に使っている通販トマト農家が多いのですが、トマトの専門家が使うのはどうなのかなという気がします。
商品として甘いトマトを作るには栽培も難しいとは思いますが、水を制限して実が小さいことがほとんどです。
そのため糖度は高いにしても、皮が硬く、値段も相当高いです。
好みからいえば、甘さだけが基準ではなく、普通の大きさに育てて、皮も軟らかく、甘み、酸味、旨みのバランスのとれたボリュームのあるトマトを目指したいと思います。
ぶっちゃけ、中玉、ミニについては熟していようがいまいが沈むので、何のアテにもなりませんでした。
最初にも書きましたが、水に沈む、浮くというのは、要するに水に対するトマトの比重です。
うk
その理由としてショ糖の比重が重いからとしている方もいますが、では未熟な青いミニトマトが沈んだ場合、説明できなくなります。
要するにそんな簡単な理由だけではなく、トマトの大きさや、品種の違いや水分量、実の中の組織の状態など、さまざまな要因があるはずです。
甘い=沈む とした公式を唱えた番組が誤解を与え続けているという気がします。
消費者まで浸透したこの公式は、いまさら消えることもないでしょうが、トマトを作っている人は過信しないで欲しいなと思います。
とりあえず、沈む沈まないだけで、トマトが甘いというのは乱暴である、というのが今回の結論でしょうか。
糖度計も入手したこともあり、もう少し追求したい点もありますので、来年もこのテーマは続けたいと思います。
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