トマトを育てている人はすぐわかりますが、トマトの脇芽を摘んだり、葉を摘んだり、実を取ったりしていると、手の先がだんだん緑から真っ黒となります。

水で洗うと黄色く溶けていきますが、石けんで洗っても、こびりついたものはなかなか取れないで苦労している人も多いですよね。
知っている人は知っているんですが、この手についた汚れを落とすのは簡単です。→トマトの手入れで手が汚れたら
料理の時に出るアク(灰汁)と同じ言葉でしょうが、この汚れも農家ではトマトのアク(灰汁、アメリカではトマトタールTomato tar と呼んでるそうで)などと呼んでいるのですが、その正体がなかなかはっきりとわかりません。
いろいろ調べたんだけれど、見つからないという記事もときどき見ます。
今日はこれかな、というページをみつけたので、また書き始めました。
そもそも、虫など外敵に対する防御物質(生体防御物質)ではないかと推測はつきますが、トマトには花、葉、茎、青い実に含まれるトマチンなるアルカノイドが知られています。
トマチンも虫などを寄せ付けないための生体防御物質ですが、それとは違うわけです。
どうもトマトの木全体、とくに茎や葉に生えているもうじ(毛耳・毛茸)と呼ばれる細かい毛(繊毛)の先に触れるからではないかと思いました。

いろいろと調べていたところ、「トマトはトライコーム(微小な毛)からトマト糖脂質と呼ばれるアシル糖を大量に分泌する。」(野生種トマト-その多様性と利用性-より)との記述を見つけました。
トマトなどのナス科の一部の植物では、防御のために、トライコームから昆虫に対する誘引物質や忌避物質が出すとも書かれています。
しかし、しっかり見ると一般的にもうじと呼ばれる長めの毛の先には何もついていません。
なのに茎などの表面には何やら透明の小さい粒がたくさん見えますが、肉眼ではそれ以上は無理みたいです。
これが、手を汚す物質なのでしょうか。
トライコーム(trichome)は毛状突起と訳されていますが、粒はその突起の先についているのでしょうか。
もうじとトライコームとは違うのでしょうか。
持っているデジカメでの近接撮影でも限界でこれ以上見えません。
そこで探してみると、pphotoexさんのブログ「ちいさいのに出会いました」の記事「トマトのヘタ - その2」 に貴重な写真が見つかりました。
(下の3枚の画像をお借りしました。)
結晶のようにも見えるし、突起部分の先が大きくなっているようにも見えます。
この写真では分泌物質は色の付いているものが多いのですが、市販のトマトのガクの部分を撮影されたからなのでしょうが、苗から観察しているとどうも最初は透明のように見えます。
色が付いていくのは成分が変化でもしていくのでしょうか。
まだまだ疑問が残りますが、とりあえず今日はここまで。
続き(トマトのアクの正体-その2)
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