大玉トマトを家庭菜園で栽培していて、がっかりするのが尻腐れ(しりぐされ)
病です。

尻腐れ病は「病」と付いていても、ウイルスなどに侵されているものではなく、
トマトを栽培するときには必ず体験するほど頻発するおなじみの生理障害です。 
畑栽培では少なく、プランターでは多発するときがあります。

病気ではないので「予防策」はあっても、「薬」はありません。 プランターでトマトを栽培する場合は当然発生すると考えて、苗の植え付け前から
準備、対策をとり、以後も観察を怠らないことが重要です。

そこであまり書かれていないことも含めまとめてみました。

とくに大玉トマトに初挑戦するときには、事前に読んでいただけるとよかったんで
すけど、もう遅かったですか?

簡単にいうと…

症状: 果実のお尻が黒褐色に変化する生理障害。
原因: さまざまな要因によって、実に必要なだけのカルシウムが届かない。  すぐ知りたいときは...
予測:表皮を観測すれば尻腐れを予測できる?
予防対策: もう手遅れかも?  最初からカルシウム分を含め、バランスよく肥料を施すことが大切。
     その後の効果が期待できる対策は葉を切る?  すぐ知りたいときは...
食べられる?:食べてもいいけど... すぐ知りたいときは...

 

尻腐れ病の症状

尻腐れ病は、写真のようにお尻の部分(果頂)から腐ったように、細胞が壊死し黒く変化していく生理障害です。
症状の出かたは軽いものから、重いものまであります。

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尻腐れになった実の内部がどうなっているかというと、

2013-07-28-02.jpg

 

最初の第1果房から出ることもありますが、第4果房以降に出やすくなるようです。
お尻の部分だけでなく、側面にも出ることがあり、同じ果房全体に広がることもよくあります。

果房全体に尻腐れ

ちなみにお借りした下の画像ですが、これは花芽ができるときに何らかの異常を起こしたもので、腐っているのではなく尻腐れとは別の障害です。

2014-06-06-02.jpg

尻腐れ病は、病気と付いていてもウイルスなどに侵されているものではなく、それぞれの実の中でカルシウムのバランスが崩れた(不足した)ことによって生じる生理的な障害なので、同じ房のなかでも症状が出るものと出ないものがあります。当然、株全体がどんどん病気に侵されていくわけではありません。

一時的に崩れたバランスが戻って自然と治ってくることもあれば、その後の対策で養分バランスを改善できれば、のちの実は尻腐れを減らすことはできますが、すでに障害が出た果実が直ることはないので見つけたら摘果します。

尻腐れになった実をそのままにしておくと、どんなふうに変化していくか追っかけてみました。
尻腐れ果は、ほったらかすとどうなるのか

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